自分の意見を伝える
”地元に帰って高校生活を送りたい”
この一言は14、15歳の私が母親に伝えた言葉。
伝えた直後、困った顔をしながらできないと言われた。
そのときは ”終わった” ”やっぱりか”
これ以上母親を困らせたくなくて何も言わなかったし、高校の進路はもうどこだって
よかった。どうでもいいとさえ思っていたと思う。
実際高校の合格通知のときも寝ていたし。それぐらいどうでもよかった。
転勤族だった私は小学校のときに2回転校を経験し、最終的には地元から遠く離れた
県で過ごすことになった。転校した方言になれず、染まりたくなかった私はずっと
標準語で喋っていたし、もともとの方言で話すこともなかった。
そんな環境のなかいじめられることもなく、友だちもでき恵まれていたと思う。
だけれどずっと違和感があったのは自分は余所者だということ。
最後に転校した学校は小さく1学年に1クラスで小学校1年生からずっと同じ
環境、人間関係で過ごしてきた子たちばかりだったから。
そんな中放り込まれたたら疎外感は半端なかった。中学校に上がっても
違う地域の同じ環境の中で育ってきた小学校と統合されるような感じで
私の立ち位置はどちらでもなかった。
だからこそ高校では地元で過ごしたい気持ちが強かった。
今思えば、意見がそのまま通るなんてなかなかないし空気を読むことが
当たり前になることが多い。
でも当時の自分に言いたいのは、”もっと自分の意見を言え” ということ。
相手がどう反応するかは一旦端に置いてなんでそう思ったのか、つらいと感じているこ
とを両親に伝えて話す機会を作ればよかったと。いい子でいすぎたなと思う。それだけ
自分の思いを他人に伝えることが大切だと思う反面、簡単なことではないということ。
戻れたらこの頃に戻りたいな、、、そんな気力はもうないけれど。